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SE残酷物語:プログラマーが仕事で冬山で遭難しかける

雪が降るのを見ると思い出す出来事のお話し。

当時私はとある日本を代表する重電機器メーカーから受注した仕事で
ダムの放流通知通報システムってのを手掛けていた。

ダムは東北地方のとあるダム。
メインのシステムを手掛けているのは某重電機メーカ。

ダムというのは貯めた水を放流するとき
これから放流しますよーー
っと役所や消防など関係各所に通知しないといけないらしい。
それをダムの人が一件々電話で行っていた。
そこで手掛けたシステムというのが
通知先をホストコンピュータからパソコンに受取り
パソコンにセットした専用ボードで自動的に電話をかけて
「これから放流します」と音声を流す。
相手が電話に出なければFAXを垂れ流す。
と大まかにいえばそんなシステム。

この流れをほぼ全部自分で作り上げたから今思うとわりとすごかった。
これを作り上げるために会社に2か月ほど泊まり込んでいた。
月400時間は仕事してたと思う。
納期直前で客先の日立の大甕工場の工場の床の上で寝たのはいい思い出。

電話の音声は当時は音声合成なんて一般的でなかったので
社内の女性をしゃべらせて録音したものを使った。

当時は私は京都の会社にいた。
その女性社員は京都の人で絵に描いたような京都弁だった。

「こちらぁとぉーほくでんりょくですぅいまからほうりゅぅをおこないますぅ」

この音声を東北電力の人に聞かせたら。。。

「京都弁がはんなりしすぎてダムの放流という緊張感がなくなる」

はい、当然のご意見です。
たぶんそうなると思ってました。
いまなら言います。半分ジョーダンかましてました。

で、東北電力の人が社内の女性を使って再録音したものを聞いたら
「ごじらぁどーぼくでんりょぐですー」

はい、訛り?がきつくて関西の人間にはよくわかりませんでした。
どうだ!ちょっと緊張感が出ていい感じになったでしょ!
とか担当者にドヤ顔されたがなにも言えなかった。

まぁ、事故さえおこなければいいと思うよウン

無事システムは収められ稼働はした。
しばらくしてシステムのバージョンアップだったかなんかの依頼が来た。

ダムってのは雪が降って水が凍っている間は動かない。
その間にシステムを更新してくれっということだった。
かくして雪の積もった新潟県と長野県の県境の山の中のダムにいくこととなった。

すっげー僻地だった。
すっげー山の中だった。
それでもちゃんと町というか村?があったのはすごかった。
幸い到着した日と作業の日は吹雪いていなかった。
でもすんごい雪が積もっていた。

無事システムの入替は終わった。
旅館に帰るとき吹雪いてきた。

もうすっかり日が落ちてしまった中を
いっしょに作業を行った同じ会社の男と二人で雪の中を歩いているとき、
突然突風のような雪が吹き付け、、、

ホワイトアウトした!

周りがすべて真っ白で同じ景色、夜なので遠くがよく見えない。
突風で思わず目をつぶって体を回転させてしまったせいで
どっちに向かって歩いていたのかわからなくなった!

男二人で遭難なんてイヤだーとか言ってたので今思うと実はまだ余裕はあったんだと思うが
それでもけっこう焦った。

歩き回るとかえって危険だとの判断でしばらくその場でじっとしていたらすぐに吹雪はやんで
遠くに町の明かりが見えたので方角がわかった。

大したことはまったくなかったのだろうけど、
スキーもあまりやらないから冬山の経験がほとんどなかったのであの時はわりと焦った。

プログラマーの仕事でなんで冬山で遭難しかけるんだよ、まったく。

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